映画(1999年公開@アメリカ)のタイトルです。

邦題は「遠い空の向こうに」
先日、BSで放送していたものを観ました。

ソ連が人類初の人工衛星を打ち上げたのが1957年10月、今から65年前の話です。

アメリカの高校生がその人口衛生を「October Sky(10月の空)」に見たのをきっかけにロケットづくりに挑戦する実話に基づく映画です。

いつ事故が起こるかわからない死と隣り合わせの過酷な炭鉱現場で働く父親、
その父親に反発する息子。

主人公(息子)は夢をあきらめざるを得なかったり、やっぱりあきらめきれなかったり。

母親は普段、感情的にものを言う性格では無い。
でもココぞ!という時には息子のために夫に強い口調で物申す。

主人公とその父親、母親、それぞれの置かれてる立場と思いがとても上手に描かれています。

セリフの無いシーンからも、その人がその時に何を感じているのか、しっかり伝わってくるいい映画でした。

「地上(生活圏)」 と 「地下(危険な炭鉱現場)」 の間を上り下りするリフト。
そのリフトに炭鉱で働く工夫が乗ったり降りたりする場面が何度か出てきます。
それが(私には)グッとくる演出になっていました。
(ちなみに涙したのは、これとは別の場面です。)

ヒューマンドラマ映画10選(私ランキング)に「October Sky」が入りました。

この主人公のロケット試作、ひとつ間違えれば人が亡くなる大事故となって刑務所行きになったかも、という危うい場面もありました。


話はそれますが、先日、所要で奈良へ行った際、夫と立ち寄った旧奈良監獄(奈良少年刑務所:2016年度閉鎖)。
日本最古の監獄としての遺構を活かしたホテル(星野リゾート)に生まれ変わることが決まっています。
現在、事前に申し込めば内部見学できるようですが
この日、私達は申し込んでなかったので敷地内へは入れず、
表門(ひょうもん)の外から建物外観を覗き見るだけとなりました。

旧奈良監獄 本館

表門の横に郵便ポストがあったのが印象的でした。
刑を終えた後、まずは手紙を投函した人がいたのでしょうか?

旧奈良監獄 表門
旧奈良監獄 表門(ひょうもん)


話を元に戻します。

今回観た映画October Sky の主人公のように
周りの大人たちの知恵や技術を借りることができて
また、チャレンジしたロケットづくりにおいて大事故を招くことなく目標が達成できて
結果、奨学金を得て大学へ進学し、そして「その次のステップ」新たな世界が広がった人もいれば
この世の中、そうでない人もいる。

いづれにしても(過去を変えることはできないけど)
もし、今、どこかに、
「生まれ育った環境が悪いから」とか「どうせ××」とか「運が無いから」と思ってる若者がいたら
この映画の主人公のように「ひらける未来があるかも!」という可能性を知ってもらいたいなぁ。

秋晴れの「10月の空」、見上げるだけで何だか爽やかなになれます!