砥石の面直しは、その日の仕事終わりに必ずする作業です。

以前、友人の家に招かれた時に「切れない包丁があるから、プロの研ぎを見せて。」という事で包丁を研ぎましたが、その時に用意された砥石が凹んで歪曲し、包丁以上にえらいことになっていました。

「こんな砥石の状態で研いでもちゃんとした研ぎが出来へんよ。包丁もメンテナンスが必要やけど、砥石も面直しせんとあかんで!」 

 「どうやってすんの?」

というやりとりががあって
今回は家庭で出来る砥石の面直しの方法を伝授します。

◆家庭用中砥石の場合(粒度が#800~1200くらいの砥石)

その1)用意する物はホームセンターで売っている両面のダイヤモンド砥石

(片面が#400と#1000)。

価格は砥石より少し高く、3,000円くらいだったと思います。これは竹中大工道具館にボランティアに行った時にカンナ研ぎをしていた大工さんに教えてもらった方法です。

#400で凹凸を取り、

#1000で仕上げます。

その2)耐水ペーパー(粗目:#60→中目:#200→仕上げ#600)
目詰まりを起こしやすいので使い捨てになります。価格は1枚100円前後です。

耐水ペーパーを使う場合は耐水ペーパーの下に平ら物(厚手のガラスや鉄板など)を置き、表面をフラットな状態にしてからご使用下さい。

しかし、これらの方法はあくまで砥石の凹凸が少ない場合に限りますので、ご注意ください。