筋引き包丁(270mm)の研ぎ、修理(型直し)の依頼です。
■写真1:筋引きの型直し(ビフォー)
筋引き包丁は、ほとんどの場合プロの方が使う包丁ですが
細く長い形状のため、研ぎに持ち込まれた時には、かなりいびつな形になっていることがあります。
今回、大きな型崩れはありませんでしたが、
お客様の要望は
写真1の右側:グレステンの筋引き → 先の部分をもう少し細くする事
写真1の左側:杉本の筋引き → しのぎ幅を出す事
でした。
グラインダーで削ると、焼きを戻してしまうことになり包丁の特性が失われますので
堺で円砥と呼ばれる直径が1mくらいある回転水砥石が必要です。
(当工房では、その回転水砥石を使用しています。)
道具が揃ってないと良い仕事はできません!
■写真2:筋引き(グレステン)の先細加工(ビフォー)
ご希望の型を油性マジックでマーキングしていただきました
■写真3:筋引き(グレステン)の先細加工(アフター)
■写真4:筋引き(杉本)(ビフォー)
刃先が丸くなっているので、「しのぎ」の出た片刃に仕上げて欲しいというご依頼でした。
■写真5:筋引き(杉本)(アフター)
しのぎ幅を出しました